【後藤濶とPatsy Iwasaki】ハワイの英雄「Hāmākua Hero」の真実と、100年越しに繋がった奇跡のバトン

ハワイ日系移民の英雄、カツ・ゴトウ(後藤濶)。彼の生涯を描いたグラフィックノベル『Hāmākua Hero』の著者Patsy Iwasaki氏から届いたメッセージとは?Instagramで7000いいねを超えた投稿の裏にある「真実」と、姪のフミコさんが守り抜いた歴史のバトンについて。

ハワイ島ホノカア。 かつてこの場所で、同胞のために命を懸けて戦った一人の日本人がいました。 彼の名は、カツ・ゴトウ(後藤濶)

先日、私のInstagramで彼の生涯を紹介したところ、想像を超える反響をいただきました。そして、その投稿は海を越え、なんとハワイ現地の著者ご本人のもとへ届いたのです。

そこで判明したのは、私が想像していたよりも遥かに深く、ドラマチックな「歴史の継承」の物語でした。 この記事では、投稿の訂正を含め、後藤濶という英雄と、彼を現代に蘇らせたPatsy Iwasaki先生の真実について記します。

1. 歴史の闇に葬られた英雄、カツ・ゴトウ

  • 官約移民としての苦難
  • 成功と、理不尽な最期
  • 長年「タブー」とされてきた背景

【訂正】「Hamakua Hero」を蘇らせたのは誰か?

SNSでは、著者のPatsy Iwasaki先生を「姪の孫」と紹介してしまいましたが、ここで重要な訂正があります。

姪のフミコ・カヤさんが守り抜いた「灯火」

カツ・ゴトウには、フミコ・カヤさんという姪がいました。彼女は、悲劇的な最期を遂げた叔父の記憶を風化させないため、そして日米の架け橋となるために、生涯をかけてその歴史を守り続けました(フミコさんは2004年に他界されています)。

そのバトンを受け取ったPatsy Iwasaki先生

そのフミコさんの「想い」に感銘を受け、意志を引き継いだのが、ハワイ大学ヒロ校の教授(Ph.D.)であるPatsy Iwasaki先生です。 先生は親族ではありません。しかし、膨大なリサーチと情熱によって、埋もれていた歴史を「Graphic Novel(グラフィックノベル)」という形で現代に蘇らせました。

つまり、Patsy先生は単なる作者ではなく、「100年の沈黙を破った正統な継承者」なのです。

「漫画」ではなく「グラフィックノベル」である理由

日本人の感覚では「漫画」というと娯楽作品をイメージしがちですが、先生の作品は「Graphic Novel」。 歴史的背景を忠実に描き、教育現場でも使われる「歴史を学ぶための教科書」のような存在です。

海を越えて繋がった「En(縁)」

今回、ハワイ在住の日本人の方(Yukoさん)が架け橋となり、誤った情報が含まれていた私の投稿が、訂正される機会を得ました

カツ・ゴトウ ➡ 姪のフミコさん ➡ Patsy先生 ➡ Yukoさん ➡ Lani Records ➡ そして、あなた。

たった一つでも欠けていたら届かなかったこの「バトン」こそが、今、私たちがハワイの歴史を知るべき理由なのかもしれません。

今こそ『Hamakua Hero』を読もう

現在のハワイが「楽園」である背景には、彼のような先人たちの犠牲と、それを語り継ぐ人々の努力があります。 次にハワイを訪れる際は、ぜひホノカアの地に立ち、彼に想いを馳せてみてください。

参考文献

AsianHeritageMonth: Patsy Iwasaki’s graphic novel sheds light on immigrant experience