【心震える物語】「Kuʻu Home」Cody Pueo Pataが日本で紡いだ故郷への讃歌― 喪失の痛みを越え、愛は歌になった

【心震える物語】「Kuʻu Home」Cody Pueo Pataが日本で紡いだ故郷への讃歌― 喪失の痛みを越え、愛は歌になった

先日、のステージは、静かな感動と深い共感に包まれました。ハワイを代表する音楽家の一人、Kumu Hula Cody Pueo Pata(クム・フラ・コディ・プエオ・パタ)氏が、自身のオリジナル曲「Kuʻu Home(クウ・ホメ)」の誕生にまつわる、魂に触れるような物語を語っていただけました。

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左手のタトゥーに刻まれた、師への尽きせぬ敬愛

ステージに立ったKumu Pata氏は、まず静かに自身の左手を見つめました。そこに刻まれたタトゥー。それは、彼が心から敬愛し、その教えを受け継いできた7人の偉大な師匠たち――ノナ・マヒラニ・カルヒオカラニ、ダイアン・ナプア・アマデオ、ジョージ・ラナキラケキアヒアリイ・ナオペ、ケアラ・クコナ、エドワード・“ジェイ・ジェイ”・アフーラウ・アキオナ、ヒルダ・ケアナアイナ、そしてエレノア・カウプ・マキダ――への、永遠の感謝とリスペクトの証でした。その一つ一つの名前に、彼の音楽とフラの道のりが凝縮されているかのようでした。

師との別れ、そして日本へ ― 悲しみの底で見つけた一筋の光

Kumu Hula Cody Pueo Pata氏の口から語られたのは、2002年のこと。彼にとって母親同然であり、人生の大きな指針であったメインのクムが、天に召されたのです。「本当に…ものすごく落ち込んでいました」。当時の心境を絞り出すように語るKumuの言葉には、20代前半という若さで経験した、計り知れないほどの喪失感が滲んでいました。

そんな深い悲しみの淵にいた彼に手を差し伸べたのが、師の一人であるJJアクィオナ氏でした。「辛いなら、こっち(柏)に来いよ」。その温かい誘いに応じ、Kumu Pata氏は千葉県柏市へ。JJアクィオナ氏の奥様の実家であるヤマシタ家が所有するビルは、1階がハワイアンレストラン、2階がロミロミサロン、そして3階がフラのハラウという、まるでハワイの一部がそこにあるかのような空間でした。彼はそこで、JJ先生や仲間たちと共に、一時的に身を寄せ、心を癒す日々を送ります。

異郷の寒さが募らせた、故郷マウイへの焦がれる想い ― 「Kuʻu Home」誕生の瞬間

しかし、慣れない日本の冬。ビザの関係で滞在はわずか3ヶ月。ハワイでは家族や親しい人々と暖かく祝うサンクスギビングやクリスマス、お正月といった特別な時期が、孤独な異郷の地で過ぎていきました。「とても寒くて、本当に、本当に家族が恋しかったんです」。

その募る寂しさの中で、Kumu Hula Cody Pueo Pata氏は一人、建物の階段に腰掛け、ウクレレを手に取ります。心に浮かぶのは、遠く離れた故郷マウイ島の美しい風景、そして愛する家族の顔。そのどうしようもないほどの愛おしさと、心の奥底にある深い悲しみが溶け合い、一つのメロディが、そして言葉が、静かに生まれ落ちました。それが、後に多くの人々の心を打つことになる名曲「Kuʻu Home」―ハワイ語で「私の家」を意味する歌でした。

「歌声は、ほとんど少し泣いているように聞こえるかもしれません。でも、不思議なんです。歌の中でマウイの場所を思い出すと、心が温かくなって、幸せな気持ちになるんです」。楽曲に込めた、涙と希望が織りなす複雑な心境を、彼はそう明かしてくれました。それは、深い悲しみを経験したからこそ紡ぎ出された、魂の再生の歌でもあったのかもしれません。

魂を揺さぶるパフォーマンス ― 歌とフラが織りなす感動の空間

そして、そのエピソードに続いて披露された「Kuʻu Home」。Kumu Pata氏のウクレレが奏でる切なくも温かい旋律に乗せて、彼の優しい歌声が会場に響き渡ります。その歌声に呼応するように、ナー・マモ・オ・カレイナニ代表 岡本聖子先生が、情感豊かなフラを優雅に舞いました。

「He aloha kēia no kuʻu ʻāina (これは私の土地への愛) / No kuʻu home, Maui nō ka ʻoi (私の家、マウイは最高)」

故郷へのストレートな愛情が綴られた歌詞の一つ一つが、Kumu Pata氏の体験と重なり、聴く者の胸を打ちます。歌とフラが完璧に調和し、そこにはマウイの風が吹き、暖かなアロハの心が満ち溢れているかのような、神聖な空間が生まれていました。会場は静まり返り、多くの人がそのパフォーマンスに心を揺さぶられました。

▼岡本聖子先生が舞う、心に響く「Kuʻu Home」のフラは、先生のInstagramでもご覧いただけます!

岡本先生の投稿からも、この曲への深い愛情と、Kumu Pata氏への敬意が伝わってきますね。ぜひ合わせてご覧ください。

演奏後、Kumu Pata氏は岡本聖子先生の美しいレイを称賛し、心からの感謝を伝えました。

この珠玉の名曲「Kuʻu Home」は、Kumu Cody Pueo Pata氏のアルバム「He Aloha」にも収録されています。

今回のステージは、音楽とフラが、単なるエンターテイメントではなく、人の生き様や深い感情、そして文化そのものを伝える力強いメッセンジャーであることを、私たちに改めて教えてくれました。Kumu Pata氏の心から生まれた「Kuʻu Home」の物語とパフォーマンスは、きっと多くの人の心に、忘れられない感動として刻まれたことでしょう。

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